同期のもみじ

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[風を感じ、ときを想う日記](397)11/10
同期のもみじ

 毎週楽しみにしているNHKの歌謡番組を見ながら、コックリコックリとやっていた。家内に注意され、風呂に入ってすぐ床についた。ゴルフをハーフしかやってこなかったのに、疲れ果てテレビもろくに見ることができなかった。

 この日、高校の同級生6人でゴルフに興じた。ところが実際には暴風に翻弄され楽しむどころではなかった。体が揺れて思うようにスイングができない。打った球はどこへ飛ばされていくかわからない。枯れ葉はもとより折れた枝まで飛んでくる。風のため帽子も被れないはげ頭には危険でさえある。半年ぶりの世紀の対決は次回までお預けとし、ハーフで切り上げることにした。

 この6人は、前日箱根で前夜祭を盛り上げたばかりだ。ゴルフに加わる予定はなかったが、みんなの憧れの的だったマドンナまで駆けつけてくれた。アルコールと歌とおしゃべりで少ない体力をすっかり消耗していた。その上、いびきと歯ぎしりで安眠を妨げられ、疲労を引きずったまま朝を迎えていた。もみじ路に差しかかった高齢者が、あの暴風に耐えられるはずがなかった。

 還暦を過ぎて始めた半年に一度のカラオケとゴルフの対決は、今回で19回目を迎えた。後半が風に災いされて消化不良となったが、それもまた、楽しい思い出として心のアルバムに加えられるはずである。