町人会でのあいさつ

イメージ 1

[風を感じ、ときを想う日記](392)10/18
町人会でのあいさつ

 「・・サラリーマンを引退して以来、交遊関係は同郷人へと比重が移っていった。現在は、在京、在郷ともに同級生との付き合いが一番濃い。次が同窓生、そして同郷人である。ルーツの基幹部分を共有し、似通った遺伝子を受け継いだ者同志であり、その関係には打算など一切存在しないためであろう。

 いま、北の国では、4年前に生まれ旅立っていったサケたちが、秋の深まりとともにふる里の川に続々と帰ってきている。人もまた、歳を重ねるごとにふる里への思いを強くしていくと考えられる。

 この首都圏には、共通のふる里をもち、そのふる里への熱い思いを抱く人たちがたくさんいる。この町人会が、そうした人たちの気持ちをしっかりと受け止めて、“安らぎの交流の場”となるよう微力ながら頑張っていきたい。・・」

 東京には、同郷人でつくる東京町人会というのがある。4つが合併する前の小さな町が単位であるが、年一回の総会には70~80名が集まる。38回目となる昨日の乃木坂での総会は、故郷からの来賓を含め80名の賑やかなパーティーとなった。

 今回、会長が引退されることになり、その後任を私が引き受けることになった。本来なら世代交代を目指さなければならないが、結局無難な年の功に落ち着いたようだ。前半のフレーズはそのときの就任兼開会の挨拶である。