お神輿のパレード

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[風を感じ、ときを想う日記](388)9/27
お神輿のパレード

 例年これを楽しみに待っている。市民まつりの目玉、大パレードである。目の前を、賑やかなパフォーマンスが次々と通り過ぎていく。

 伝統的なお囃子と踊りは9団体、韓国からも1団体が加わった。消防署や学校の楽団が6団体、合唱団やバトンガールが3団体、火消しの鳶も1団体登場した。そして最後がお神輿19基である。

 伝統的なお囃子には調子のいいものが多く、思わず一緒に踊りだしたくなってしまう。吹奏楽団がやってくると、どうしたわけかジンと来るものがある。あの管楽器には人の感情を高ぶらせ、涙腺を刺激するなにかがあるらしい。江戸の華・鳶は、はしご乗りでみんなをハラハラさせ通しであった。

 一番楽しみにしていたのはもちろんお神輿である。10時前から待ち続け、お昼をまわった頃やっと最初の1基が現れた。空腹を抱え、人波に揉まれながら一緒に盛り上がっていった。

 お神輿は神様の乗り物であり、市中巡幸のときに使われるものときく。こんな雰囲気で、はたして神様は本当に乗っておられるのだろうか。19人もの神様が神社をお留守にされたら、市中の平穏が保てなくなるかもしれない。それにしても心躍らせられる風景ではある。

 先人たちは、なんと素晴らしい文化を後世に残してくれたものだ。