一年で一番暑い日

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[風を感じ、ときを想う日記](371)7/23
一年で一番暑い日

 「九州北部から東北地方にかけて梅雨前線が延びている。時々消えたり形を変えたりすることはあるが、7月中旬以来ほぼ一貫してこの右肩上がりの姿を維持している。北の冷たい空気が居座る一方、エルニーニョ現象によって太平洋高気圧の張り出しが弱くなっているためだそうだ。

・・(中略)・・

 このぐずついたお天気は少なくとも7月一杯は続き、夏空が見られるのは8月に入ってからになるという。苦手なはずのカンカン照りが待ち遠しい」
 
 なにか別世界の話のようだが、上にあげた記述は、昨年7月29日のこのブログの一節である。今年の、ここ数日間の猛暑とはまったく逆の現象であった。今年は各地で40度目前の高温を記録している。今週前半は群馬県や埼玉県など関東内陸部、昨日あたりからは西に移って愛知県や岐阜県など伊勢湾に面したあたりが異常高温に見舞われている。
 
 今日、7月23日は、二十四節気の「大暑」にあたる。もともと、この日とその前後数日間は、太古の昔から一年で一番暑い日といわれてきた。6年前に書いたエッセイでは、この年の7月20日には東京都心部で39.5度に達したと記している。“梅雨明け十日”というが、本来7月下旬は異常に暑いのが当たり前であり、この暑さこそ秋の豊作を約束する手形のようなものだ。