ノギ

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[風を感じ、ときを想う日記](360)6/8
ノギ

 昨日とこれからの2週間は、二十四節気でいう芒種(ぼうしゅ)にあたる。芒種などという言葉は、日常生活ではあまり馴染みがないので少し調べてみることにした。

 芒種の芒は、一字では「ノギ」と読む。「イネ科植物の花の外殻の先端にあるとげ状の毛」のことである。あのノギの、チクチク・イガイガには、子供のころ農作業の手伝いをしていてずいぶん悩まされたものだ。この季節は、「麦を収穫し、稲の苗を植える。梅の実が黄ばみ始める」頃と説明にあった。

 二十四節気の個々の呼び名は、その季節をズバリいいあらわしているものが多い。立春春分のように四季名の入ったものが8種類、雨、雪、露、霜、暑、寒のような季節の特徴を表す気象用語の入ったものが12種類ある。この20種類でネタ切れになったのだろうか、あとの4種類は芒種のような季節感を婉曲に表現したものになっている。

 その芒種の初日、今年前半の最後のつもりでホームコースのゴルフコンペに参加した。多少汗ばむ程度の快適な陽気だった。芒種も半ばになると梅雨に入り、その先には暑い夏が待っている。私の屋外スポーツは、草花に朝露のつき始める「白露」のころまでお預けとなる。