ふるさとのかおり

イメージ 1

風を感じ、ときを想う日記(337)2/22
ふるさとのかおり

 昨日は東京まで出かけたが、夕食に間に合うようどこにも寄らずまっすぐ自宅に帰った。お土産にもらった紙袋の中にナマコが入っていたからだ。もちろん生のナマコだ。小さく切ってあり、そのまま食べられるよう調理してあった。ふるさとからクール宅配便で送られてきたものだそうだ。

 紙袋には、ふるさとのかおりがあふれていた。茶粥用のお茶とミカン、それに酢ダイダイも入れられていた。ナマコに下ろし大根をたっぷりと絡め、酢ダイダイの汁をかけると、食べられる方のナマコでさえ喜んでくれるほどのうまさである。

 昨日は、故郷の隣町出身の人たちの集いが四谷であった。私も押しかけ来賓として参加させてもらった。隣町の出身とはいっても、普段からなにかと顔を合わせる機会が多いので、参加者の半分以上は顔見知りである。違和感などまったくなく、初対面の人でさえ親近感をおぼえる。

 実は、私たちの同郷出身者の集いは毎年秋に行われているが、その幹事会はこの時期に一度開かれることになっている。幹事長の機転で、今年の打ち合わせも時間をずらして隣町の集いと同じ日に同じビルで開くことになった。

 昨日は、出会った人はもとより自宅での夕食まで、ふるさとのかおりでむせかえるようであった。