尾花

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[風を感じ、ときを想う日記](293)9/5
尾花

 今日は、朝からよく晴れ上がったので、午前中に散歩に出かけてみることにした。いわば、日中の一番日差しの強い時間帯の試運転である。場合によっては、明日あたりからゴルフを再開しようと考えているからである。

 10時前に家を出て、引地川親水公園までの往復4キロを歩いてみた。日差しは結構強いが、歩けないほどの暑さではない。それにしても、あたりにはあまり花が見られない。ぼつぼつ見おさめになろうとしているサルスベリムクゲ、あるいは最盛期を過ぎてしまった芙蓉のたぐいくらいである。花はいま、夏と秋の端境期にあるようだ。
 
 そんなことを考えているやさき、風にそよぐ尾花が目に入ってきた。そうか、いよいよススキの出番なのだ。そういえば、今夜は満月のはずだ。中秋の名月にはまだ1ヵ月あるが、月明かりに見る尾花も悪くないかもしれない。
 
 尾花とはススキの花のことである。その形が動物の尾に似ていることからそう呼ばれるようになったという。ススキは漢字では、薄あるいは芒と書く。ススキは別名をカヤといい、漢字では茅もしくは萱と書く。

 茅の葉は、大祓いのとき茅の輪潜り(ちのわくぐり)に使われる。尾花からも、ご利益の一つも分けてもらえるかもしれない。