四羽の鳩

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[風を感じ、ときを想う日記](277)6/13
四羽の鳩

 わが家では、ここ1ヵ月ばかり4羽の鳩に関心を寄せている。うち2羽は東京のど真ん中に住む“鳩山”兄弟のことであり、あとの2羽はわが家の庭に棲む“山鳩”のツガイのことである。

 鳩山兄の方は早々に民主党の代表選挙に勝利し、いまはその足場を固めている最中である。総務大臣である鳩山弟の方は、日本郵政の西川社長を目の敵にして次々と派手な言動を振りまいてきた。一時は大衆の支持を集めたように見受けられたが、結局自身で辞任に追い込んでしまった。

 わが家の庭に棲む2羽の山鳩は、当初営巣に失敗してどこか別の場所を探しに出かけていた。しかし、いい所が見つからなかったのだろう、また舞い戻って元の所でせっせと巣作りに励んでいる。2~3日前から1羽が巣に座り、あとの1羽がベランダの手すりに陣取って見張り番を続けている。

 彼らに選ばれた梅の木は、枝が大きく張って葉っぱも黒々と茂っている。一度外敵に襲われたようだが、他に比べればずっと安全で快適な場所のようだ。すでに梅の実の収穫も終わり、私たちにとっては当分用事のない所である。

 朝早くからデデッポッポーと鳴いたり、ベランダに糞をしたりで手放しで歓迎できるお客さまではない。しかし、せっかくやってきた平和の使者である。当分は、彼らの子育てを見守ってやりたいと思っている。

 4羽の鳩は、このじめじめの季節をうまく乗り切れるだろうか。