南紀めぐり

イメージ 1

[風を感じ、ときを想う日記](276)6/10
南紀めぐり

 梅雨入り直前の7日からの3日間、夫婦で南紀をめぐる旅に出た。

 1日目:自宅⇒新幹線⇒名古屋⇒伊勢神宮⇒勝浦温泉(泊)
 2日目:世界遺産めぐり(那智の滝と周辺寺社・熊野古道)⇒白浜温泉(泊)
 3日目:高野山⇒新大阪⇒新幹線⇒自宅

 今回の旅は、原点を見つめなおす旅となった。その一つは、ここがわたしたちの、新婚旅行のメインルートであったことである。結婚後、二人で小さな旅を重ね、気がついたら全部の都道府県をまわっていた。次どこへ行くか、考えついたのが二人の出発点となったこのルートである。あのときは、大阪から逆時計回りに名古屋に抜けたが、今回は時計回りに逆方向をたどってみた。

 その二つ目は、日本文化のベースになっている宗教の聖地を訪ねることであった。神道については伊勢神宮、仏教については高野山である。いままで、エッセイなどで日本の伝統文化について感じたことを書いてきたが、深い認識があってのことではもちろんない。できれば、少しでもその原点に触れてみたいと思いついたわけである。

 二つのねらいについては、いまさらという感は否めないが、それなりの収穫はあったと思う。現地に行き、現場に身をおいてみて初めてわかることがたくさんある。いや、そうしなければわからないことが大半である。

 「百聞は一見にしかず」では、その効用を半分も言い得ていない。