楽雨

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[風を感じ、ときを想う日記](265)4/22
楽雨

 穀雨の翌日は酷雨になるのではと心配していたが、実際に降られたのは最初の2ホールと後半の4ホールだけだった。それもほとんどが霧雨程度で、プレーに支障が出たのは最後の18番だけだった。

 この最終ホールでは、雨で手が滑ってミスショットを連発し、パー4のところを8打も費やしてしまった。あれさえなかったらと悔やまれる“タラレバ”の上がりホールとなった。

 最悪のケースを想定していただけに、雨の鬱陶しさより楽しくプレーできた嬉しさの方がはるかに大きかった。おまけに、雨の予報でキャンセルが続出したらしくコースはガラガラであった。天気予報が、ゴルフ場の営業にこれほど影響を与えるとは想像もしていなかった。

 それにしても楽しかった。同級生という気安さ。お互いのお里を知り尽くしているという気楽さ。何一つ飾る必要のない間柄が楽しさをいっそう盛り立ててくれる。心配された酷雨は、終わってみれば楽雨であった。

 さらには、前日からの一泊がそれを倍加させた。共にする寝食が互いの距離を縮め、お酒とカラオケがそれを彩り豊かなものに整える。時間2倍、楽しさ2倍で、普段の4倍の充実した時間となった。

 昨年の秋から半年間、待ちにまった交遊はあっという間に終わってしまった。高校同級生の集まりは、いつも楽しい思い出を積み重ねていく。