[風を感じ、ときを想う日記](260)4/3
花の金曜日
わが家から40キロ余り、都内の社宅までの道々、桜を存分に楽しむことができた。いつもは、走り抜けることだけに腐心させられる東京であるが、こうして一般道を走ってみると、また違った顔をもっていることに驚かされる。
ニューヨークから帰国してわが家に滞在していた息子たちが、昨日、家族とともに新しい住まいに引っ越していった。準備はまだ十分ではなかったが、勤務の都合、孫たちの学校のことなどから帰国6日目の入居となった。
そこは都心に比較的近く、それでいてたいそう閑静な住宅街であった。建物は築10年を超えているというが、マンション風の瀟洒な三階建てであった。間取りは3LDK、収納スペースが十分確保されており、家族4人ゆとりをもって暮らせそうである。
明けて今日4月3日は、風も収まり穏やかな花見日和となった。桜は、開花して2週間近く、やっと満開までこぎつけた。子供のころ、4月3日といえば月遅れの雛祭りとして、みんなで野原に花見に出かけたものである。今日あたり、わが家も花見に出かける頃合いではなかろうか。
ウィークデーなので閑散としているだろうと思っていたら、城址公園は大変な人出であった。家内はさかんに不思議がっていたが、いま学校は春休みである。そして、お父さんたちにとっても花の金曜日、ワークシェアリングでお休みになっているのかもしれない。