雨水と桜

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[風を感じ、ときを想う日記](247)2/19
雨水と桜

 いま、河津桜が満開だそうだ。昨年は、3月5日に河津を訪れたが、幸運にも満開であった。一昨年もやはりこのころ訪ねたが、このときはすっかり葉桜になっていた。どうやら、2週間くらい前後するのはあたりまえのようである。

 見ごろの時期がこれだけブレルと、花見客もスケジュールを立てるのに苦労する。早くから花見ツアーを予約していて、実際に現地に行ってみたら葉っぱが青々と茂っていたというのではシャレにもならない。観光業者だって、キャンセル続出では商売にならないどころかその後始末も大変である。

 ところで、わが家の近所には河津桜を楽しめる所が3カ所あった。それが、今年になってみたら新たに3カ所増えていた。いずれもここ数年のうちに植えられ、やっと花をつけるようになったようだ。あと10年も経てば、近所は濃いピンクの桜でいっぱいになりそうである。

 現地の河津では、花を見せるだけでなくその苗木も売っている。その店の人に、「こんなにいっぱい苗木を売っていたら、そのうち河津まで足を運ぶ人はいなくなるのではないの!」といったことがある。たしかに、「ソメイヨシノ」のふるさと「染井」がどこにあるか知る人は少ない。(現・東京都豊島区駒込

 二十四節気の雨水も、年々華やいでいくことになりそうだ。