マンズ咲く

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[風を感じ、ときを想う日記](242)2/1
マンズ咲く

 この2日間、全国に大雨を降らせた低気圧は、北海道の東へと抜けていった。あとには、抜けるような青空と強い北風が残された。富士山の白い輪郭がくっきりと浮かびあがり、いつもよりずっと大きく見える。

 朝外に出てみると、垣根のサザンカが赤い花びらをまき散らしていた。木曜日に掃き集めたばかりなのに、周辺の道路はまた元の見苦しい状態に戻されてしまっている。風が収まるのを待つつもりでいたが、やはりそのまま見過ごすことはできなかった。

 そういえば、もうマンサクの花が咲くころではなかろうか。2~3日前、どこかで咲き始めたと、テレビが伝えていたような気がする。とにかく現地に行ってみよう。明るく輝く陽光を受けて、いつもの取って置きのポイントに向かった。マンサクは、私の期待どおりの艶姿で待っていてくれた。

 その大庭城址公園では、4、5ヵ所でモデルの撮影会が行われていた。立派なカメラを携え、しかしどう見てもアマチュアにしか見えないおじさんたちが若い女の子を囲んでいる。これだけ明るい光があれば、モデルはいっそう輝いて見える。それでも私は、それらを横目に本物の花に集中できた。

 往復1時間半、いつもより1枚少ない恰好で出かけていったのにすっかり汗ばんでしまった。そう、あと3日もすれば立春である。