冬の花

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[風を感じ、ときを想う日記](229)12/17
冬の花

 いまの季節、花といえばサザンカくらいしか目につかない。どうしても花の写真を撮りたくて、昨日の午前中、大船植物園を覗いてみた。気温は低かったが、快晴、微風なのが好都合であった。

 バラはさすがにきれいに咲いていた。写真はいくらでも撮れた。しかし、春と比べると、やはり精彩に欠ける。一年に二度も咲くためだろうか、初冬の花にはあの燃えるような命の輝きが感じられない。

 意外だったのはポピーがきれいに咲いていたことである。オレンジ、黄、それに白。いずれも春の息吹に近いものを感じさせる。ただ困ったのは、微風とはいえ風がわずかに吹いている。そのわずかな空気の流れに、花が揺れ続けなかなかシャッターチャンスを見いだせなかったことである。

 温室は、例によって熱帯植物の競艶であった。入ったとたん、メガネが曇り、視界がなかなかクリアにならなかった。それでも、ランの仲間に向けて次々とシャッターを切った。ハイビスカスやモネが愛してやまなかったというスイレンもあでやかな姿を見せていた。

 自宅に帰って、写した花をモニターしてみた。なんと、温室で撮ったハイビスカスの仲間にみな霧がかかっていた。私のメガネだけでなく、カメラのレンズも曇ったままだったようだ。