冷たい雨

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[風を感じ、ときを想う日記](228)12/14
冷たい雨

 「日曜日は雨」という予報は、1週間前から報じられていた。どうせ外れるだろう、外れなくても前後にずれるだろうと高をくくっていた。ところが、外れもせず、ずれることもなく、ピタリと当たってしまった。

 無情の冷たい雨が明け方から降りはじめ、夕方まで続きそうな気配であった。組み合わせ表が送られてきた4日前には18人いたメンバーが、現実に集まったのは12名であった。そのうちの2名は顔だけ出し、みんなに挨拶したら帰るという。残ったのは10名。高校同窓生のゴルフコンペは、こうしてあっさりと中止になってしまった。

 ところで、この日は赤穂義士にちなんだ「義士祭」が各地で行われるという。吉良邸のあった両国の松坂公園、義士のお墓のある芝の泉岳寺、そして彼等ゆかりの兵庫県赤穂市である。いずれも、赤穂の四十七士が吉良邸に討ち入った12月14日を記念してのものである。

 ところが、彼らが討ち入ったのは旧暦の元禄15年12月14日である。西暦に置き換えると1703年1月30日である。あの、討ち入りの場面には大雪がつきものである。いくら寒くても、東京の12月中旬は今日のような冷たい雨がせいぜいである。

 おとぎ話や言い伝えならいざ知らず、歴史的な事実である以上、記念行事もそれが現実に起こった日にあえあせるべきではなかろうか。