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[風を感じ、ときを想う日記](227)12/12


 1212をひねると、「いいじいちじ=いい字一字」と読めなくもない。そこで財団法人日本漢字能力検定協会では、その願いを込めてこの日を「漢字の日」としている。そういえば、漢字が読めない偉い人がいたりして、今年は漢字そのものが結構話題になった。

 この協会では、その年の世相を象徴する漢字を全国から募集し、毎年12月12日に、「今年の漢字」として京都の清水寺で発表している。1995年以来続けられているというが、今年の漢字は「変」に決定したそうだ。

 変一字を国語辞典(金園社)で引くと、”垰?僚侏荵?↓△わり、かわる=変更、変名、変色、と説明されている。オバマ米次期大統領は変革を訴えて当選したが、変化は必ずしもいい方にばかり向くとは限らない。事実、その米国発のサブプライム問題で、世界中の経済に大きな変調をきたしている。

 毎年、この日夜のテレビニュースでは、清水寺貫主がその字を大きな紙に一気に書き上げる様子が放映される。なぜ清水寺が舞台なのか、なぜ貫主が主役なのか知らないが、パフォーマンスとしては申し分ない。

 今夜も、ニュースの放映を楽しみに待ちたい。