交代劇

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[風を感じ、ときを想う日記](205)9/29
交代劇

 今年は、彼岸を過ぎても暑さが収まらないのでどうしたのだろうと思っていたら、二日遅れでちゃんと諺どおりになった。日本上空に居座っていた南の熱い空気が、やっと北の冷たい空気と入れ替わったようだ。

 福田内閣麻生内閣に入れ替わった。わずか1年での交代劇である。ところが、早速新大臣の失言が出た。今回のケースは、失言というより確信犯といっていい。そんなにしゃべりたければ、大臣になる前にやればいいのに。結局、みんなに不快な思いをさせ、無用の混乱を起こしただけの辞任劇となった。

 一方、小泉前首相が今任期限りで議員を引退するという。さすが小泉さん、小泉劇場の幕引きもみごとである。誰にも、必ず引退のときが来る。その引き際のよさが、その人の功績を一層輝かしいものに照らし出す。

 ところが、彼は跡を二男に譲るという。小泉氏は自分を親バカといっていたが、バカさ加減もいいかげんにしてほしい。自民党をぶっ壊してまで改革を進めようとした人が、もっとも古い世襲制を踏襲しようとしているのだ。

 そんなに二男を議員にさせたいなら、地盤もカバンも看板もない、まったく別の選挙区から出させればいい。そこからのし上がってきてこそ、本当の改革の旗手になれる。