台風13号

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[風を感じ、ときを想う日記](202)9/20
台風13号

 今日9月20日は、立春から数えて230日目にあたる。今年初めて本土に近づいてきた台風13号は、“二百二十日”からは10日、“二百十日”からは20日も遅れてやってきたことになる。

 予報では、20日早朝にも強い雨を伴って関東に接近するという。ところが、この日の夕方からは、都内で高校の同窓会が予定されている。きちんとした格好をして、昼過ぎには出かけなければならない。駅までの途上、台風の大雨でスーツを濡らしてしまうわけにはいかない。

 考えた末、ゴルフのカッパとゴム長を用意しておいくことにした。駅に着いたら着替え、ビニール袋に入れてコインロッカーに預けておけばいい。そういえば、現役のころ嵐の日などそうして出勤した覚えがある。

 昨夜床に就くころには、雷を伴った大雨になった。雷は途中で治まったようだが、雨は朝方まで音をたてて降り続いていた。それにしても、台風が来ているはずなのに風の音はほとんど聞こえない。どうやら今回は雨台風らしい。

 彼岸の入りとなる20日の朝は、前夜なにもなかったかのように静かに明けていった。雲の切れ間からは朝日も射している。このまま好天の一日となるようだ。カッパとゴム長は無用の長物となった。旬を過ぎて生まれた台風は、大人になりきれないまま東の洋上に去って行ったようだ。