立冬

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[風を感じ、ときを想う日記](125)11/8
立冬

 今日は二十四節気でいう立冬である。たしかに、太陽の角度は低くなり、差し込む光はずいぶんと弱くなってきた。

 木枯らしという言葉がある。半月前の霜降から、今日の立冬までに吹く寒い北風をそう呼ぶそうだが、いまだそんな寒い目にあった記憶はない。水仙が咲き、北国からは初雪の便りが届くはずだがそれもまだのようだ。

 たしかに、遠くの山では紅葉が始まり、公園のケヤキ並木はまだらに色づき始めた。サザンカも、ピンク色の種類にかぎってはちらほらと花をつけ始めた。いっぽう、キクは今が盛りと咲き誇っている。秋真っ只中というのが実感であるが、冬がすぐそこまで迫っているのも間違いないようだ。

 今日は全国的に好天に恵まれ、心地よいうららかな一日であった。わが家の愛犬も日向ぼっこに余念がなかった。「そうだ、シャンプーでもしてやるか」と思い立ち、ぬるめのお湯で念入りに洗ってやった。

 一段とつややかになった毛並みを陽光にさらしながら、わが愛犬はまたまどろみを始めた。