[風を感じ、ときを想う日記](123)10/22
東京東和町人会
昨日、東京東和町人会という同郷出身者の会合に出席した。来賓を含め90名近いにぎやかなパーティーであった。会場は、縁あって築地本願寺の宴会場をお借りした。この種の会合としてはかなりユニークな場所であったためか、いつもよりさらに盛り上がったものになった。
東和町人会といっても、いまでは故郷にそのような名前の町はない。3年前、町村合併によって消えてしまったのである。合併相手となった他の町の出身者たちは、会の名前から町という文字を外して新しいものに変えた。しかし、わが会だけは、変える根拠に乏しく以前のままを名乗っている。
ところで、東和町という自治体は、かつては全国に4つあった。4町で連携を取りあい、過疎からの脱却と発展の手がかりを掴もうとしていた。一時は、全国東和町サミットという組織まで立ち上げがんばってきた。しかし、時の流れには抗しがたく、2005年末をもってその名前はすべて消えてしまった。
岩手県和賀郡東和町(人口10,027人) 2006、1、1 花巻市へ
宮城県登米郡東和町(人口8,165人) 2005、4、1 登米市へ
福島県安達郡東和町(人口7,787人) 2005、12、1 二本松市へ
山口県大島郡東和町(人口5,255人) 2004、10、1 周防大島町へ
東和町で生まれ育った人々は、みんなで力を合わせて町の発展につくしてきた。その伝統はいまも脈々と息づいている。会が、そのきずなを確かめ合う貴重な場であるかぎり、その名前も東和町人会でいいのではなかろうか。