東京駅界隈

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[風を感じ、ときを想う日記](107)7/28
東京駅界隈

 昨日、久しぶりに東京駅界隈を歩いてみた。

 八重洲側は建設ラッシュである。大丸デパートを南北に挟んで、JR系の42、3階建て超高層ビル2棟が仕上げを急いでいる。丸の内側から、赤レンガ越しに観る銀色の超高層の連なりは壮観の一語につきる。

 一方の丸の内側は、新丸ビルの建て替えによって、駅前広場を囲む超高層ビルの街並みが完成に近づいている。ただし、南側の一角を残してである。そこには、東京中央郵便局の白い5階建てのビルが鎮座している。1931年の完成というから、76年間風雪に耐えてきたことになる。

 歴史的にも、建築物としてもかなり価値の高いものだそうだ。しかし、首都の表玄関の一角を飾るビルとしては、景観上いささか周囲とのバランスを欠いている。建て替えの話もあるというが、あまり前進もしていないようである。

 郵政が民営化され、事業のあり方自体も建設当時とは大きく変わっているはずである。立地も含め、経営効率の面からも当然見直してしかるべきである。

 本当に価値のある建物なら、新丸ビルの隣に建て替えられた日本工業倶楽部ビルのように外観やその一部を保存する方法もある。東京駅の丸の内側駅舎も、建設当時の姿にリニューアルされるという。少なくともその完成までには、メドだけでも立ててもらいたいものである。