枯れ野

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[風を感じ、ときを想う日記](68)2/1
枯れ野

 暖冬の1月もあっという間に過ぎ去った。みなさんからいただいた年賀状には、2等のお年玉も含まれていた。今年はなんだかついているようだ。1月はいぬる、2月はにげる、3月はさるというが、時の経つのは本当に早い。

 ここ数日、好天続きでウォーキングが楽しみである。とくに、落葉樹の林は、気持ちをぐんぐん若返らせてくれる。もうすぐやってくる春に備え、そこらじゅうにエネルギーが充満しているためであろう。

 輝きを増した陽光が、ほとんど遮るもののない頭上からさんさんと降りそそぐ。裸同然になった林なのに、北風は遠慮がちに遠回りしていく。落ち葉でふかふかになった足元では、虫たちが這い出る準備をはじめたようだ。

 あと3日もすれば立春である。暖冬とはいっても、やはり春は待ち遠しい。枯れ野にも、もうすぐ賑やかな春がやってくる。