竹の子

[風を感じ、ときを想う日記](29)4/30
竹の子

 スーパーで、立派な竹の子を見かけるたびに手が出かかる。しかし、結局は、少人数の家族では大きすぎて持て余すだろうと買い控えてきた。

 そのささやかな願望が、きのうの夕食でやっと叶った。蕗、さつま揚げ、それに干し椎茸を加えた竹の子の煮物がテーブルに上がった。ちょうどそのとき、鶏肉入りの竹の子ご飯もふっくらと炊き上がった。

 もう一品、かつおのたたきで旬を揃えようとしたが、冷蔵庫のやまと芋を思い出し、マグロのやまかけに落ち着いた。

 それにしても、初ものや旬のものは一口含んだだけで元気が出る。これからも、少しでいい、フトコロが許すかぎり旬を追いかけたい。
 そこで一句、
  竹の子に 蕗が嬉しい 初鰹