芝桜

[風を感じ、ときを想う日記](27)4/25
芝桜

 大山(おおやま)を間近に望む田園地帯を、きれいな小川がさらさらと流れている。その土手に、数百メートルにわたって芝桜が植えられていた。赤と白、それにピンクも混じって、いろいろな幾何学模様を造り出している。

 近ごろ、丘の斜面や公園のロータリーが紅白の花で彩られている光景を、テレビなどでよく見かける。実際に見てみたいと思っていたら、伊勢原の渋田川というところが名所になっていると聞いた。

 天気予報は、曇りで雷雨もあるといっていたが思い立ったが吉日である。現地の自然環境は、花を楽しむには想像以上に快適であった。花はやや盛りを過ぎ、スギナが勢力を伸ばそうとしていたがそれでも十分に楽しめた。ただ、曇天のため、花が鮮やかさを発揮し切れていなかったのが少々残念であった。

 もうしばらく余韻を楽しみたいと思っていたが、予報どおり、雷雨にヒョウまで加わって私たちの帰りを急きたてた。