ソメイヨシノ

[風を感じ、ときを想う日記](7)3/25
ソメイヨシノ

 近所のソメイヨシノが満開になった。E社の構内に植えられた大木が、県道の上に張り出し、穏やかな陽光に輝いている。

 面白いことに、数十本にものぼる大木のうち、咲きそろったのが全体の六割ほど、残りはまだ蕾のままである。例年なら、あまり開花時期がずれることはないのに、今年はどうしたことであろう。

 桜のいのちはことのほか短い。一斉に咲きそろうのはもちろん見事であるが、こうして二度に分けて楽しませてくれるのもおつなものである。

 桜は、その華やかさとともに、散り際においても人々に大きな感動を与えてくれる。引き際の良し悪しが、再起の成否を大きく左右するといっても過言ではあるまい。M党のN議員、一度上野の山でものぞいてみては。