白木蓮

[風を感じ、ときを想う日記](3)3/20
木蓮

 王ジャパンが、韓国に6対0で大勝した。三度目の正直である。二度あることは三度あるのではと心配していたが、これで誤審以来の胸のつかえもとれた。
 最後の最後まで、望みを捨てずベストをつくすべきだ。彼らは、それが報われることを見事に実証してくれた。

 いま、白木蓮が見ごろである。近所の、幹線道路両側1キロあまりにわたって植えられた木々が、大きな白い花をつけている。
 街路樹一本一本が大木に育ち、それがはるか彼方まで連なっている。豪勢という以外、形容のしようがない。象の靴べらほどもある大きな肉厚の花びらは、それ一枚でじゅうぶんに存在感がある。
 この白木蓮、盛りをすぎると極端に汚くなる。茶褐色に変色し、醜い姿を晒す。
 華のあるもの、すべからく散り際が肝心である。人の手で、なんとかきれいに介錯してやれないものだろうか。