ごあいさつにきました

[風を感じ、ときを想う日記](1133)8/31

ごあいさつにきました

 

 昨日、昼下がりのことだった。玄関の戸を、ドンドンと手で叩く音がした。誰か男の人が、玄関ドアのすぐ外でなにかを叫んでいるようだった。インターフォンを取り上げ、「ハーイッ」と返答してみた。なんの応答もない。数回、大きな声でそう叫んでみた。訪問者はやっとそれに気がついたようだ。

 

 しばらく間を置いて、「ごあいさつにきました」、つづいて「玄関までお願いします」という声がインターフォンを通して伝わってきた。当方は、「自分の名前も名乗らない人に応対するつもりはありません」と答えた。先方は、「わかりました」といってそのまま引き下がっていった。

 

 わが家には、まがりなりにも門扉があり、門柱には表札とインターフォンが並べて付けられている。そして、門扉を開けて敷地内に入ると、玄関ドアの脇にも呼び鈴のスイッチが付けられている。今回の事例は、それらを一切無視して、いきなり敷地内に入り、玄関ドアを手で叩いたのだ。

 

 世間の常識からいって、インターフォンが目に入らないはずはない。いきなり門扉を開けて敷地内に入ることもない。まして、呼び鈴のスイッチに気がつかないはずもない。それらを一切飛ばしていきなり玄関ドアを叩くとは・・。無礼である。なにかを強引に成し遂げようという企みは見え見えである。

 

 そんな輩のお相手をするほど暇でも不用心でもない。