甥の結婚式

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[風を感じ、ときを想う日記](665)10/27
甥の結婚式

 昨日の日曜日は、汗ばむような好天に恵まれた。そんな秋晴れの下、横浜のみなとみらい地区にあるおしゃれな結婚式場に出向いた。おめでたいことに、家内の甥がいよいよ世帯を持つことになったのだ。

 久しぶりだったせいか、時代が変わったことを実感させられた。式場には、神父も神主も、もちろん仲人の姿もなかった。代わりに、110人を超える招待客全員がそこに集い、結婚の証人になった。「人前(じんぜん)結婚」というのだそうだ。披露宴会場でも、時代の変化を色濃く反映した演出になっていた。

 参加者の衣装も随分変わってきた。和服姿は、新郎新婦の母親と新郎の叔母に当たる私の家内の3人だけだった。私は、長年愛用のダブルの略式礼服を着用して出向いたが、その格好もほとんど見かけることはなかった。

 それにしても、結婚式の回数はずいぶん減ってきたようだ。私自身もそれに参加したのは10年ぶりのように思う。少子化が定着し、晩婚化がそれに輪をかけた。それどころか、結婚しない若者が増えてきたためでもあろう。

 身内の人たちとは久しぶりの再会だった。人口減少の波は親類縁者にまで及び、住むところも広域に散らばっている。冠婚葬祭のうち、「葬」のほかはめったにない。そんな顔合せの機会が大きく減ったことが響いているようだ。

 社会の絆の必要性が叫ばれるようになったのも当然の成り行きかもしれない。