天の声

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[風を感じ、ときを想う日記](57)12/12
天の声

 最近、よく「天の声」という言葉を耳にする。この場合の天とは、「天地万物の支配者」、「神」あるいは「天帝」といったことをイメージしている。

 ここ数ヵ月、新聞をにぎわしている「天」は、県知事や市長のことである。天も地に落ちたものである。それにしても、たかが知事が、自ら天を名乗るとは不届き千番といわざるをえない。

 せっかく選挙で選ばれたのだから、身を捨て万民につくしてみようという気にはなれないのだろうか。もっとも、その票を得るために、あちこちに借りができていたとしたら無理な相談かもしれないが。

 本来なら、どこかで自浄作用が働くはずなのに、それも十分には機能していなかった。取り巻き連中は、みな長いものには巻かれろ症候群を患い、出入りの民間業者はしょせん利でしか動かない。

 選ばれしものの誇りなど、最初から持ち合わせていなかったのか。この国の、恥の文化はどこへいってしまったのか。

 どうしたらいいかは誰もが知っている。浜の真砂は尽きるとも・・といわれるが、こんな話はぼつぼつおしまいにしたいものだ。