名曲フェスティバル

[風を感じ、ときを想う日記](1146)10/24

名曲フェスティバル

 

 昨夜9時過ぎ、入浴を済ませて名曲でも聴こうと思いNHKの「クラシック音楽館」にチャンネルを合せてみた。見覚えのある外国の老指揮者が写っていた。しかし、その背後に並ぶオーケストラはN響ではなかった。その顔ぶれも、日本人と外国人が半々くらいの構成だった。ホールもまったく馴染みのないもので、画面で見慣れた東京の有名ホールとは思えなかった。

 

 そこで、あらためて新聞のテレビ欄をチェックしてみた。その番組は、今年行われた「セイジ・オザワ 松本フェスティバル」の中継録画だった。曲目は、武満徹のAn Autumn Odeやストラヴィンスキー春の祭典など、オーケストラはサイトウ・キネン・オーケストラ、指揮者はシャルル・デュトワ、そして録画日は8月26日だった。場所は、松本市のキッセイ文化ホールだった。

 

 このフェスティバル、1984年にサイトウ・キネン・フェスティバルとして松本市で産声を上げたものである。2015年からはコンサート名を「セイジ・オザワ 松本フェスティバル」と改めた。一方、オーケストラ名はいまもそのまま引き継ぎ、さらに高みを目指して活動しているようだ。

 

 この番組の雰囲気は、いつもとずいぶん違っていた。新聞のテレビ欄の予告を引用すると、世界の名手たちが集結!小澤征爾総監督も舞台に登場、デュトワサイトウ・キネン・オーケストラが熱演・・とコメントされていた。