小出川の彼岸花

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[風を感じ、ときを想う日記](812)9/22
小出川彼岸花

 一週間以上も前のことである。日高市の、巾着田彼岸花が満開になったというテレビニュースが流されていた。それにしては早すぎる。彼岸まで、まだ十日もあるというのに、なにかの間違いではないだろうか。本当だとすれば、この夏の不順な天候が、こんなところにまで影響していたことになる。

 台風も去って、すっきりと晴れ上がった3日前の火曜日、心を弾ませるようにして小出川彼岸花見物に出かけた。この分だと、富士山をバックにした素晴らしい風景が見られるかもしれない。そんな贅沢な風景など滅多に見られるものではない。しかし、上空は深く透き通るような青空だというのに、西の空には低い雲が垂れ込めその先の視界を完全にふさいでいた。

 現地に着いてみると、周囲の田圃の稲は台風でなぎ倒され、彼岸花も一様に斜めに傾いていた。花は例年より少な目だが、それでも小川の土手を茜色に染め上げるには十分な数だった。ただ、あれから相当の日数が経っており、ほとんどの花が盛りを過ぎようとしている。それでも、まだつぼみがたくさん顔を出しかけているので、これから先多少の期待は繋がっていくものと思われる。

 近年、「小出川彼岸花まつり」という催しが開催されるようになり、今年は明23日の土曜日に予定されている。ただ、大部分の花がすでに盛りを過ぎようとしていることから、明日まで持ちこたえてくれているか少々心配である。