公園の清掃

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[風を感じ、ときを想う日記](579)6/15
公園の清掃

 私たちの住宅地には、中央部にちょっとした公園がある。わずか600坪程の小さな公園だが、木や花もたくさん植えられ小さい子供たちむけの遊具も揃えられている。盆踊りなど町内の屋外での催しものはここが舞台となる。

 高齢者たちは、毎週土曜日の朝、ここでラジオ体操を楽しんでいる。春休みや夏休みになると、それは子供たち中心の毎日の行事へと趣向を変える。彼らにとって、お年寄りとの交流にはあまり興味がないかもしれない。それでも、私たちにとっては、子供たちから元気をもらうのが何よりのメリットである。

 町内の高齢者の会では、日ごろお世話になっているこの公園の清掃を受け持っている。毎月、第3土曜日のラジオ体操の後、それぞれが熊手や竹箒をもってゴミをかき集める。ゴミは落ち葉が大半で、空き缶や空きビンあるいは紙くずといった人が意図的に捨てたと思われる物はほとんど見当たらない。

 常緑樹の世代交代が行われる5月前後と、落葉樹が冬仕度を始める晩秋にはかなりの重労働を強いられる。掃いてもはいても、きりがないほど落ち葉は積もっている。用意した大きなビニール袋はすぐにいっぱいになる。

 人海戦術とはよく言ったものだ。大人数でやればまさに朝めし前である。ゴミ袋の大きな山を横目に見ながら、みな満足げに家路に着く。みんなを待つ朝食は、赤だしの味噌汁だろうか、はたまたかおり立つコーヒーだろうか。