元同僚の集まり


[風を感じ、ときを想う日記](1192)6/8

元同僚の集まり

 

 会社の、元同僚23名が、4年ぶりに都内に集まった。元同僚といっても、半世紀も前、前回の東京オリンピック前後に、東京・八重洲にあった会社で働いていた人たちである。みな、まだ20代30代の若い社員たちだった。

 

 その元同僚たちは、それ以降転属や転勤を重ねながらそれぞれの道を歩いてきた。しかし、当時を忘れられない人たちが自然発生的に集うようになり、いつのまにか八重洲会という親睦組織が生まれていた。苦楽を共にした若いころの絆は、時を経て薄れるどころかどんどん強くなっていったようだ。

 

 メンバーの集う場所は、思い出の地にこだわり八重洲富士屋ホテルを利用させてもらっていた。しかし、そのホテルも故あって閉鎖のやむなきに至った。代わりに会場を引き受けてくれたのが日暮里の大型ホテルである。実は、このホテルもオーナーが変わっていたが、今回の再開を快く引き受けてくれた。

 

 それにしてもよく集まったものだ。あれから半世紀が経過し、しかも4年の空白があった。良く見積もっても20人がいいところだろうと思っていたが、幕を開けてみるとそれを超える頭数が揃ろった。

 

 「あれ!誰だったかな?」「ああ、やっぱり年を取ったなあ」。自分のことを棚に上げ、元同僚の変化に驚いてばかりいた。それでも、4年の月日が、半世紀もの歳月が一気に縮まり、大きな盛り上がりを見せたことはいうまでもない。