寒中の植物たち

[風を感じ、ときを想う](1168)1/30

寒中の植物たち

 

 今日は、どちらかというと寒い日だった。その代わり、空は雲一つない快晴だった。おまけに風もなかった。これほど屋外で過ごすに適した日和はめったにない。そんなわけで、引地川親水公園のカワヅザクラの様子を見に行くことにした。近年、その花の名所にも名乗りを上げようと頑張っているところである。

 

 その木々についた無数の蕾は大きく膨らみ、いまにも開きそうになっていた。事実、何輪かは開きかけていた。最初に見つけた花は、八分くらいまで開いていた。おそらく、明日にも完全に開くのではなかろうか。この調子でいけば、50本ばかりのカワヅザクラは、近いうちに見ごろを迎えるはずである。

 

 ただ、ずうっと見て回ったかぎりでは、きれいに咲いていたのは最初に見つけた一輪だけだった。たいていの木は、数輪ずつが咲きかけてはいたが、いずれも花びらはしおれたようになっていた。せっかく開いたこれらの花びらは、このところの寒波でことごとく傷めつけられてしまったようだ。

 

 寒波でやられたといえば、わが家の鉢植えたちもそうだ。立派に花開いていたゼラニウムの花びらが半ばしおれかけている。それはまだいいほうで、モンステラは完全に枯れてしまい、オリヅルランも大きなダメージを受けている。

 

 そんなわけで、生き残った鉢植えたちは、家の中と外を、朝晩往復させられる羽目に陥っている。そんな手間の入らない温かい春が待ち遠しい。

 

*写真は、近隣に咲いた元気な花たち。