キンモクセイ

[風を感じ、ときを想う日記](1142)9/29

キンモクセイ

 

 雨戸を開けているとき、金木犀が色づき始めているのに気がついた。昨日の朝のことである。ああ、もうそんな季節になったのだ。暑いあついといっていたのに、彼岸を過ぎてみると、秋の花もちゃんと出番をわきまえているようだ。

 

 こちらも、出番が来たとばかりに、この日3ヵ月ぶりにゴルフに出かけた。暑い夏を避けてのことである。現役のころは、酷暑のことなど考えもせず、チャンスさえあれば喜んで出かけていった。しかし、熱中症に苦しみ、倒れそうになったことも一度や二度ではなかった。平素、冷房の効いた屋内で過ごし、いきなり炎天下に飛びだすのだから、そうならない方が不思議なくらいである。

 

 それはともかく、この日プレー中にふとあの香りに気がついた。ティーグランド脇に並べて植えられた金色のキンモクセイが、ほぼ満開状態に達していたのだ。ここは海抜2~300メートルにあり、比較的温かいわが家のあたりより、季節の進み具合にもズレがあってもおかしくないはずなのに・・。

 

 キャディーにいわせると、例年平地より多少早いということだった。たいていの花は、わが家のあたりの方が早く咲くが、考えてみればそれは春のこと、秋はゴルフ場のあたりの方が早いのは当たり前のことかもしれない。

 

 今日、散歩がてらご近所のキンモクセイの様子も見てまわった。いずれもすでに満開状態にあった。同じ県内のこと、季節にそれほどのズレはないようだ。